HISTORY
ままごと
『朝がある -弾き語りTOUR-』
【 INTRO 】 空、雲、風、地面、水たまり、女子高生、虹。 太陽から届いた8分前の光、1時間前の雨、38年前に作られたアスファルトの上の水たまりの上。 2012年4月1日、8時16分32秒、緯度34.62、経度135.47、に、表れた、小さな虹。 その存在は、誰からも気付かれず、記憶にも残らず、生まれた瞬間に消える存在。 だけど、虹は今、確かに存在しているし、同様に、私たちも、今、ここに、存在している。 やがて、すべてが死に絶え、消滅し、その存在の記憶すらもなくなっても。 虹も、私たちも、朝も、すべて、そこに、ある。
『朝がある』は、ひとつの芝居であり、一曲のうたでもあります。
ならば、ホールでの演奏もできるし、弾き語りもできるのはないか。
それが最初のアイデアです。
稽古中から、僕はある夢を見るようになりました。
そこはとても小さなギャラリー、もしくはcafe、民家、蔵、廃工場、美術館、もしくは劇場。あるのは、鍵盤と大石将弘だけ。
最小単位で旅をするように、日本中で公演をする。そんな夢です。
『朝がある』は止まった時間の中で最小単位から最大世界までを描く作品です。僕たちは、あるまちの朝の一瞬を日本中で、運んで、開いて、畳んで、仕舞う。
そんな旅公演ができないかと、僕は今も夢想しているのです。
柴幸男
会期・会場
■札幌公演=2013年3月2日[土] - 3日[日]
よりⓘどこ オノベカ
■仙台公演=2013年3月20日[水祝]
せんだいメディアテーク
■小豆島公演=2013年3月28日[木]
ei studio
■大阪公演=2013年4月23日[火] - 25日[木]
FOLK old book store
■大阪公演=2013年4月28日[日] - 29日[月祝]
津あけぼの座スクエア
■神奈川公演=2013年5月10日[金] - 12日[日]
桜美林大学プルヌスホール
- 原案
- 太宰治「女生徒」
- 作・演出・音楽
- 柴幸男
- 出演
- 大石将弘