HISTORY
太宰治作品をモチーフにした演劇 第9回
ままごと+三鷹市芸術文化センター
『朝がある』
【 INTRO 】 空、雲、風、地面、水たまり、女子高生、虹。 太陽から届いた8分前の光、1時間前の雨、38年前に作られたアスファルトの上の水たまりの上。 2012年4月1日、8時16分32秒、緯度34.62、経度135.47、に、表れた、小さな虹。 その存在は、誰からも気付かれず、記憶にも残らず、生まれた瞬間に消える存在。 だけど、虹は今、確かに存在しているし、同様に、私たちも、今、ここに、存在している。 やがて、すべてが死に絶え、消滅し、その存在の記憶すらもなくなっても。 虹も、私たちも、朝も、すべて、そこに、ある。
会期・会場
2012年6月29日[木] - 7月8日[月]
三鷹市芸術文化センター 星のホール (東京)
- 原案
- 太宰治「女生徒」
- 作・演出・音楽
- 柴幸男
- 出演
- 大石将弘