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ままごとの新聞 第23号

長久手と柴幸男について

文:柴幸男

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 はじめまして。お久しぶりです。そして、ただいまです。

 劇作家、演出家、ままごと主宰柴幸男です。演劇をつくっています。2020年1月、長久手で演劇公演をします。現在は東京に住み、全国で活動をしていますが、演劇活動ルーツは長久手にあります。

 2007年、新卒で入社した会社を辞めて、演劇を再び志して、自分名前で、はじめて上演した長久手で開催されていた短編劇コンテスト「劇王」でした。『反復かつ連続』という一人芝居です。がむしゃらにつくったそ作品はグランプリをいただき、そして、僕は劇王になりました(そういうルールなです)。モノとも山モノとも知れない僕を呼んでくれたことを今でも感謝しています。

 翌年、再び長久手劇王に参加した僕は『あゆみ』という短編作品を上演しました。後に長編化し、全国で再演を繰り返すことになる作品です。年に僕は劇王座を逃し「司会者合戦くん」になります(そういうルールなです)。それから数年、僕は合戦くんをするためだけに長久手に足を運ぶことになります。年に一度、鎧を身にまとい全国各地短編演劇を舞台袖から見るはかなり変で、実は貴重な経験でした。

 そして僕は、2009年に東京で『わが星』という作品を上演します。『わが星』はそ岸田戯曲賞を受賞することになります。審査報告を受ける前日も僕は長久手舞台上で合戦くんをやっていました。正直、他人芝居を司会している心地ではありませんでしたが、自分活動ルーツとも言える場所でそ時を待っていたは今になって思えば運命的な状況でした。

 そ後「劇天」という劇王10周年イベントで再び僕は長久手で公演。ときは二人芝居でした。今まで自分作風と少し違う挑戦的な会話劇。今まで劇王で見てきたもを詰め込んだような作品だったと思います。そ作品で見事に「劇天」になることができました(そういうルールなです)。

 それから、もう7年。久しぶりに長久手で作品を上演します。はじめてままごと、長編作品公演です。しかも、はじめて長久手に来た時から憧れていた森ホールで公演です。劇を上演するには贅沢すぎる空間ですが、丈に合わせて使わせてもらおうと思います。

 『ツアー』は、全国で再演を繰り返してきた、45分中編です。『タワー』は、そ形式を引き継いで作られる、新作です。長久手公演が初演になります。作品も長久手から全国へと旅していきたいと思っています。

 長久手公演は実家に帰るような心地です。何が変わり、何が変わらないか。新しい人たちに僕劇はどう見えるか。今から楽しみです。あらためてよろしくお願いします。

ままごとの新聞 第23号

「ツアー」のツアー

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昨年4月に横浜で初演された短編『ツアー』は、
静岡、新潟、小豆島、沖縄と巡演し、
ままごとのアトリエがある蒲田のHUNCHでも上演されました。


① 横浜
2018年4月21日[土] – 30日[月・祝]@STスポット
ままごととしては初めての劇場、STスポットで1日2~3回公演を実施。
臨場感あるステージとなりました。

 


② 静岡 <ストレンジシード2019参加作品>
2018年5月4日[金・祝] – 6日[日]@静岡市役所前広場

野外公演となり、演出を一新。本物の車を舞台に展開しました。
風が強かった!

 


③ 新潟 <水と土の芸術祭2018 関連公演>
2018年10月6日[土] ‐ 7日[日]@万代島多目的広場(屋外広場)
[水と土の芸術祭2018メイン会場]

夕暮れの太平洋を臨む屋外広場で、秋の海と空を感じながら上演しました。

 


④ 小豆島
2018年10月20日[土] ‐ 21日[日]@ei CAFE

ままごとの第二の故郷、小豆島へ。
横浜以来の、屋内での公演となりました。

 


⑤ 沖縄
2018年11月4日[日] ‐ 5日[月]@アトリエ銘苅ベース

ままごと初の沖縄へ。
公演の合間にはワークショップなども行いました。

 


⑥ 蒲田
2019年3月20日[水]@HUNCH

ままごとが拠点とするアトリエビル・HUNCHのホールにて、
「『ツアー』報告会」の一環として公演。

 


⑦ 徳島
2019年10月2日[水] – 3日[木]@徳島市立高等学校 芸術鑑賞会

ままごと初の学校公演。
秋草瑠衣子さんはこの公演が「ツアー」初参加となりました。

 


⑧ 長久手
2020年1月25日[土] – 26日[日]@長久手市文化の家 森のホール

久々の長久手!
新作「タワー」と、一部新たなキャストを迎えた「ツアー」を
2本立てで上演します。

ままごとの新聞 第23号

“みんなもやってる”「タワー」

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ままごとでは2016年から、一部の戯曲を公開【戯曲公開プロジェクト】。
その影響で、全国各地のさまざまな団体が柴作品を実際に上演しています。
このタワーは、2018年4月1日から2019年3月21日までの間で、柴作品がどれだけ上演されたかを示しています。


総計289公演

あゆみ(長編) / 43回
妥協点P / 42回
わが星 / 38回
あゆみ(短編) / 29回
わたしの星 / 24回
あたらしい憲法のはなし / 20回
少年B / 19回
日本の大人 / 16回
ハイパーリンくん / 15回
つくりばなし / 15回
反復かつ連続 / 12回
朝がある / 7回
我的星球(わたしの星 台湾版) / 4回
あゆみ(弘前中央高校バージョン) / 4回
あゆみ(WSバージョン) / 1回